悩み解消

認知症の二人のおばあちゃん

大学生の頃、ヘルパーの資格を取る為に施設に実習に行った際に担当したのが認知症のおばあちゃんだった。

 

二人いたんだけど、一人は穏やかにニコニコ笑っている少女みたいにあどけない表情をして、ウサギのお人形を抱っこして私を見てくれてた。

 

初めまして、の挨拶をしたら、初恋の人の話を嬉しそうに聞かせてくれて、私は全くその時は認知症だって気付いていませんでした。

 

でも、一通り話が終わると、また初めましてから始まって、また最初から同じ話を十回でも平気で繰り返していました。

 

その一番おばあちゃんが幸せだった空間で全てが止まってしまっているんだって職員さんに教わりました。

 

もう一人は施設からの在宅介護に行くサービスで、家に入った瞬間から玄関に糞尿の臭いがしているし、洗濯機に野菜が入っているし、何故か冷蔵庫の電源は抜かれていたり全ての行動が何だかちぐはぐだった。

 

私を娘だと勘違いしたのか、本当にそう見えているのか、目が合った途端に凄い剣幕で説教を延々とされたのをよく覚えています。

 

認知症って、記憶だけが消えて行くものだと思っていたけど、生活習慣とか、人として尊厳を持って日々している動作をも忘れていってしまうことなんだとその時実感して衝撃を覚えた気がします。

 

何よりも一人暮らしだったりするお年寄りの事故が怖いと思った。

 

(神奈川県 makoさん)