悩み解消

祖母の認知症と母の涙

昨年亡くなった私の祖母は、亡くなる5年ほど前から認知症をわずらっていました。

 

幼い頃から一緒に暮らしていた祖母が、だんだんと私や家族を忘れていってしまうことは、本当に寂しく、辛い経験でした。

 

母は仕事を辞め、祖母の介護をすることになりました。
母にとっては実の母親ですが、苦労の毎日だったと思います。

 

そんな頃、祖母の胃がんが発見されました。
認知症の祖母に胃カメラを飲ませるのは一苦労。
嫌がって暴れて大変だったそうです。

 

手術を行ったのですが、自分が手術をしたということ自体覚えていられないので、術後の苦労も絶えませんでした。

 

夜中になると、どうして自分が病院にいるのか分らず、家に帰ると言ってききません。
結局母が病室に泊まりこんで、退院まで過ごすことになりました。

 

退院した後も、薬の服用や食事制限など、全て誰かが管理しないといけないので、本当に大変な日々でした。

 

認知症患者が他の病気を患うことはめずらしくないと思います。
認知症のケアだけでも大変なのに、他の病気ともなると、介護者の負担は計り知れません。

 

私の祖母は、認知症とガンとの闘いで、穏やかな終焉ではなかったかもしれません。
それでも、最後まで自宅で、家族に囲まれて天国に行けたことは、幸せだったのではないかと思います。

 

何年間も介護の日々を送り、あんなに苦労した母が、お葬式の日、
「もう会えなくなっちゃうんだね・・」とポツリと言い、涙を流した姿を今でも忘れることができません。

 

(大阪府 necoさん)